2016-08-10

 
引越しの梱包疲れで、休憩がてら、うつらうつらサイトを見てたら、

都築響一氏のメルマガ【ROADSIDERS’ weekly】2016/03/16号 に、
「25年目のTOKYO STYLE」 という記事が!
http://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=813

そう、あの 『TOKYO STYLE』で映した部屋の持ち主で、
かろうじて音信が取れる人が、今、どうやって暮らしているか、という単発記事。

そして、2016年06月01日 Vol.214 に、2回目の記事。
http://roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=860

まったく気が付いていなかったのだけど、
これから、引っ越そうというこの瞬間に、この特集に気がついた、ということに、本当に感謝したい。

『TOKYO STYLE』の序文から抜粋
>>
同じ家賃を払うのだったら、郊外ならもっと広いところに住める。でもそうはしないで、わざと都心の狭い空間に住む。東京は安全な都会だから、女の子がパジャマにコートをひっかけて夜中にコンビニエンス・ストアへ買い物にでかけても、泥酔して財布をポケットにいれたまま道端で寝こけていても、まず身に危険はない。それだったら気に入った本屋や洋服屋や、レストランや飲み屋のそばに小さな部屋を確保して、あとは街を自分の部屋の延長にしてしまえばいい。そっちのほうが気が利いてるじゃないかと考える人間が、この都会にはたくさん、涼しい顔をして暮らしている。
<< >>
狭いと憐れむのもいい、乱雑だと哂うのもいい。だけどこれが現実だ。そしてこの現実は僕らにとって、はたから思うほど不快なものでもない。コタツの上にみかんとリモコンがあって、座布団の横には本が積んであって、ティッシュを丸めて放り投げて届く距離に屑カゴがあって……そんな「コックピット」感覚の居心地良さを、僕らは愛している。 世界はこれからますます不景気になり、多くの人々が経済的な余裕を失っていくだろう。狭い空間で気持ち良く暮らす術は、意外と未来的だったりするのかもしれない。
<< 初めて独り暮らしをした、代々木の四畳半の部屋で、この文章に、胸を躍らせた。 人生の折り返し地点を過ぎ、あの時の望んでいた未来とは、ほど遠い状況の今、 あとがきのこの一節に、また、救われた思いがした。 >>
安くて家具の少ない部屋に住むことの最大のメリット、それは思い立ったらすぐに動けるという一点に尽きる。仕事に飽きたら別の仕事に、町に飽きたら別の町に、国に飽きたら別の国に。「辛抱」と「和」と「根性」の、3本の縄でがんじがらめに縛られる快感に酔ってきたこの国で、これほど軽やかな生きかたを、自然に選びとる能力を身につけた若い人間が増えてきたことを僕は素直に喜びたい。
<< あれから25年、四半世紀たって、ふがいない気持ちでいっぱいだけど、 でも、まるっきり何もしてこなかったわけじゃない。  次の住まいに移ったら、  自分が、面白いと思うことをして、面白いと思う人に会おう。 もう、面白いものしか、身近に置かない。 あの四畳半で、『TOKYO STYLE』を読んで胸を躍らせた、あの時のように、 また、外に出て、もがいていきたい。 俺のゴールは、繁華街のそばの四畳半。 それでいいと思う。  




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