あらゆる物事と自分の間にしかるべき距離を置くこと

3泊の入院をする親父さんを、車で病院まで送っていこうと思ったものの、最初は俺が送ることを承諾していたお袋さんが、どうも行きたそうで、夫婦のそういう気持ちは俺にはわからないので、お袋さんに任せ、俺は家で見送り。 実家に行ったついでに、早朝から実家の部屋のゴミ出し。何度も残す判断をしていた、昔のカセットテープやCD、手紙なんかを、どんどん捨てる。 取っておいたわけでもないのに、こういうタイミングで、彼女からもらったものや、メシを喰ったときのレシートなんかが、やたらと出てきて、思わず笑ってしまった。 

本棚には、昔、どこかの古本屋で買ったらしい、村上春樹「ノルウェイの森」の文庫本が。 買ったことさえ、忘れてた。 「あらゆる物事を考えすぎないようすること、あらゆる物事と自分の間にしかるべき距離を置くこと」が、まるで今の俺へのメッセージにように感じる。 大きく違うのは、主人公は20歳の学生、俺は40代後半。 彼には緑がいて、俺にはいないこと。

この20年、どの部分を思い出しても、自分の不甲斐なさに、気分が悪くなる。 仕事も、人付き合いも、真剣にしてこなかったツケが、現状。 責任を荷物として背負いたくないから、大切な言葉も言う機会を、わざと作らないようにしていた。

両親が健在なうちは大丈夫だけど、これから何かあったとき、あっちとこっちで、不等号が逆にならないように。




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