青春18きっぷで、金沢まで

いろいろと、良いタイミングだったので、青春18きっぷで、金沢まで。 お目当ては、石川近代文学館で開催されている、”西村賢太没後1年『蝙蝠か燕か』刊行記念「歿後弟子」・西村賢太が書いた藤沢淸造と「北町貫多」” 展。 

結論から言ってしまうと、展示品が、ガラスケース4つ分だけ、と、かなり少なく、わざわざ行くほどでも無かったかな、というのが、正直なところだが、原稿用紙数枚とはいえ直筆原稿や、タバコの灰が積もって固まった愛用の灰皿(愛用品の展示もこれだけだったが)を見ることができたのは、良い刺激になった。

行きは、始発で、東京駅から松本経由で、富山、金沢。 帰りは、高山、岐阜経由で、豊橋から、東京ルート。 行きも帰りも、あえて王子や、鶯谷を、通ってみた。 旅の恒例で、毎日なんかしら、恥ずかしい思いをし、2両編成の電車なのに、ホームの3両目のところで待っていて、しかも、俺はジャージ姿だったので、他の旅行者が、俺を地元の人だと思ったらしく、後ろに8人くらい並んでしまうなか、到着した車両が、目の前を通り過ぎて行ったり(申し訳なかったので、正規の位置の列の最後尾に移動したのち、全員に順番を譲ったけど)、その駅の始発の電車に乗ったは良いものの、どっち方向に進むのかわからないまま、俺が、シートの向きを変えたせいで、2人がけのつもりで座った70歳くらいのおじさんの席を、4人がけにしてしまい(悪気は無かったのだが)、ガラスごしにずっと睨まれたり(実際、進行方向も逆だった)。 とはいえ、知らんのだから、しょうがない。むしろ、教えてくれたっていいやんけ。恥のかき捨ても、旅ならでは。

ただ、今後は、目的地が決まっているなら、新幹線や特急で、時間を節約する方向に移行したい。 ローカル線で、車両が少ないと、座れるとは限らないし、乗り換えのたびに、座れるかどうか心配するのもイヤだし。 同じく各駅停車で一人旅している、70代くらい男性を、ちらほら見かけたが、あまり格好良いとは思えなかった。 景色をゆっくり眺めることができるし、地元の高校生なんかが乗ってきて、風情があったりもするので、今後も、青春18きっぷは使うことはあるだろうけれど、一日の乗り換えは2回まで。日が暮れたら、移動しない、等、ルールを決める。 持っていくのも、旅には文庫本かと、今回も5冊ほどカバンに入れたが、2冊に減らし、残りは kindle にしたほうが良さげ。
 
 
今回の旅の道中で、読んだ3冊。

彼女だろうと、バイト先の誰であろうと、理不尽にキレるという点で、似た傾向はありつつも、かなりマズイ状況になって初めて、体裁かまわずもがく主人公に、あきれつつも、俺と一緒だと、安心し。  『二度はゆけぬ町の地図』収録の、「春は青いバスに乗って」が、秀逸。 もし、リアルタイムで、氏の本を読んでいたら、せめて、芥川賞を取ったときに読み始めていたら、俺自身が、変に世間と帳尻を合わせようとはせずに、この10年、無駄な時間を過ごさなくて済んだのでは、とさえ思う。 自信がもてない、で終わらせるのではなく、自信をもてないことさえも、これだけの文章に仕立て上げる人がいるのだと、あのときに、知ることが出来ていれば。




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