名探偵津田3 見終えて

2時間で、一気に解決まで持っていくとなると、大味になってしまうのでは、と思ってたけど、完全に、杞憂だった…。

同じ女優さんを出したら、津田氏が突っ走ることは自明なので、それを抑えるためにはどうすればよいか→実の母親を出す→突然、登場させてビックリさせる→さらに、名だたる怪盗としても出す という発想が素晴らしく、しかも津田氏のお母さんの、他人のふりをしてるときの 小気味よいやりとり、怪盗としてのセリフ回しまで、これまた、チャーミングで、すごく良かった。 なにより、80歳の女性が、世間に名だたる怪盗(しかも、筋の通った大泥棒)だった、なんて、いろいろと空想が広がるし、すごく良い。 みなみかわ氏の息子さんの「(息子は)僕です。僕たちです。」も、可愛くて、クリーンヒット。 それだけの準備をしたから、そういうミラクルも起きるのだろうけど、神がかった出来事が、いくつもあった。 

名探偵を、現地に行かせたのは、殺人の捜査が主目的とはいえ、絵を落札させようともしてるわけで、野呂さんを先に行かさなければならない理由が、希薄で(Xで指摘してる人もいるように、殺人の実行犯だったボーイさんを、アリバイ工作で、探偵より先に到着させたかった、なら、まだ分かる)、野呂さんは、一人占めしたかったとして、”怪盗が出てきたのが想定外 = 計画失敗” なのであれば、盗まれたことで、もう一人占めできないのだから、殺す必然性は減るし、最初から、全員を殺す目的だったなら、なおのこと、探偵より早く現地に行く理由も、SNSに画像投稿してアシをつきやすくする必要も無かった、という矛盾(とはいえ、推理の端緒と、劇的な展開には、必須)は、あるけれど、見終わってから、こんな風に、あれこれ考える楽しみも、たっぷり味わえる、傑作。 今週中に、あと10回は、録画を見よう。

バギーが動かなくて、あの斜面を、走って登ったのは、大変だったろうなぁ…。
 
 




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