何年かぶりの、一気読み


何年かぶりの、一気読み。 ここ数年のミステリーで、ナンバー1。

ネタバレ有りなので、改行。







こんな秀作を、前知識有りで読むのは、もったいないので、
ネタバレを読まないことを、強くオススメします。





























良いミステリー小説1冊に匹敵する、なかなかの結末がついたのに、まだ、文庫本のページが、半分残ってる、という、稀有な体験をしてしまった。 真犯人は分かるし(あの人じゃないなら、という消去法だが。やはり、端緒となった行動を、軽率にとったのはおかしい)や、途中の、文章の若干の違和感で、いくつかの伏線も気づくが、それでも、読みなおしてみると、絶妙な記述と、組み立てになっていて、お見事。 人には裏表があって、それは主人公も例外では無い、という、含みのある落としどころも、すごく良かった。 ただ、だからこそ、各々の良い部分を、最後に、並べてしまったのは(〇〇という手段だから、仕方ないにせよ)、ハッピーエンドへの、単調な帳尻合わせに見えてしまい、もったいなかったのと、同居していたからといって、プラスになりこそすれ、マイナスにはならないはず(家族思いだからこその同居だろうし、〇にクスリを薦める〇も、そうはいないはず)。 誰か1人くらいは、悪人のままでも(もっと言ってしまえば、それにまつわる殺人が、1つくらいあっても)良かったのでは。  ”どんでん返し”、”伏線”、”ミスリード”、”叙述トリック”… どれも厚みのある変化があって、単純なだけの昨今のミステリーとは、一線を画す出来。 この作者の本は、全部、読破せねば、と思わせるほど。

余談ながら、もし、わたくしが作者だったら、”選考の再考のお願い”を最後にして、彼に対する彼女の言葉(腹黒~)で、終わらせた。 面接も × のままで、良かったのでは。 ハッピーエンドから、やや遠のくし、読後感はすこし悪くなるけれど、より、余韻に浸れたはず。 それで、この作品の評価が下がることは無いだろうし、読者を、もうちょい信用してくれても、良かったのかも。
 
 

本棚を見たら、Twitterで、誰かが絶賛していたのだったか、同じ著者のこれが。 嬉しいやら、(読み始めたら止まらなくなりそうで)恐ろしいやら…。 このタイミングで、本屋に行ったら、買い込むよなぁ。




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