「殺人者」 望月諒子 (新潮文庫)
https://amzn.to/4v1muly
おそらく、これも、帯を見て購入。
ちょい前に、ショッピングモールに入ってる、サイゼリヤによく行っていて、
時間に余裕があるときは、
同じくモール内にある、閑散とした小さな本屋で、何か1冊買うようにしていたので、
おそらく、その時、買ったもの。
最近、軽めの小説ばかりだったので、ひさびさに重厚な描写。
ただ、ミステリーというより、殺人にまつわる社会派長編、といった印象。
ミステリーにするなら、最初に犯人を明確にせず、話の順序を変えただろうし、
ミステリーとしては、そのきっかけとなる情報が、
相手に知られたタイミングが、偶然に過ぎて、話の出来過ぎ感が強く、
最後も、一気に、折り合いをつけた感も強し。
(特に、自殺者の動機が、長々と語られるが、弱い。
その状況になった人にしか分からない部分であるがゆえに、
便利に使われているような気さえしてしまう)
叙述的なトリックが、安っぽくなったとしても、
最後まで犯人が分からない構成のほうが、俺としては、好みだったと思う。
同じ作者の「蟻の棲み家」も、https://amzn.to/4wBR9Yf
“大どんでん返しの圧巻のラスト”という帯を見て、たぶん読んだはずなのだけど、
(しかも、主人公も同じ)内容を覚えておらず。
主人公が語る、社会に対する観察眼が興味深く、読みがいがあるが、
作品としては、印象に残りにくいかもしれない。 (2026/06/30 (火) 04:17)
追記
amazonに、帯が載っていたのだけど
”ベストセラー「蟻の棲み家」を超える衝撃!”
”大どんでん返し ふたたび!”
”この真相は見破れない!”
”サスペンス史上に永遠に刻印される衝撃の結末!”
むむむ…?
ミステリーだとしても、古畑のごとく、倒叙型なのだから、
真相をわかったうえで、読むわけで、どんでん返しも無いし、
事件の全貌は、早い段階で描写されてるし(そもそも、作者も、隠す気は無かったはず)
さすがに、この売り文句は、マズイのではなかろうか…。
この帯を見て買ったはずなのだが、
ミステリー系は、帯の広告の文言が、内容と違ったり、稚拙だったりが多く、
期待を裏切ってしまうことが、本離れを加速されてるのでは。 (2026/06/30 (火) 04:28)