金も無いし、外に出るのも億劫だし、節約もかねて、今日は、蕎麦を茹でて、もりそばと、発泡酒(糖質ゼロ)で、晩飯。
…と、蕎麦を茹でつつ、冷蔵庫から、めんつゆパックを取り出したところ、めんつゆだと思っていたそれは、ポン酢。しかも、御丁寧に、ゆず風味。 これで蕎麦は食うのはしんどいし、醤油はあるけど、出汁なんて気の利いたものは無いしなぁ…と思っていたところ、塩で喰うことを思いつく。 検索してみると、新蕎麦なんかだと、塩だけつけて、蕎麦の風味を楽しむ蕎麦好きも多い、と(茹でてるのは、100円ショップで買った蕎麦だが)。 他に、わさび、ゴマ油、梅干しがあったので、あれこれ試しつつ、すする。 ”塩 + わさび” が、俺好みの味。ビール(発泡酒だけど)には、むしろ、こちらのほうが合う。もし、めんつゆがあったら、おそらく、一生試さなかったはず。
日本の名作、読書シリーズ。泉鏡花「高野聖」
受験勉強で、著者と作品名くらいは知っていたけど、そういうストーリーだったのか…。 今も名作として残るだけあって、特に、お坊さんが出てくる話が好きなので、一気読みするような面白さなのだけど、どのあたりが名作という評価か、我が感性では、はっきりと判断つかず。 ジャンルわけするのも野暮とはいえ、大衆小説でも、私小説でも無いし、物語として成立しつつ、文章が美しいということなのだろうか。 短くしようと思えばいくらでも出来る話だし、やはり描写の仕方なのだろうか。 間違いなくテンポは良く、韻文調になってるな、と思うところが、いくつか有った。 どのあたりで評価されてるのか、あれこれ考えるという、楽しみ方が良いのかも。梅崎春生「怠惰の美徳」
戦時、戦後まもない人のそれと、我の”怠惰”を同視してはならず。筋金が違う。「私の小説作法」「一時期」「防波堤」が良かった。収録が、年代順ではないので、話の内容、あるいは書いたのが、戦時中なのか、戦後なのか、気に留めつつ、読む必要あり。 著者に、その要素が強いのは間違いないが、著者自身が”「怠惰の美徳」は注文原稿の題名だ” と書いてる以上、文庫本のタイトルにすべきではない気がする(著者は、怠惰をみずからの性分として是とするが、美徳とは思っていないはず)。名作は、順序立てて読もうとせず、もう、目についたら、かたっぱしから読むことに。本来だと、その作家に、じっくり浸るべきなのだろうが、当面は、一作家、一著作ルールで、間口を広げることに専念したい。次は、志賀直哉「小僧の神様」 短いなら、「和解」も行く。 三島由紀夫「金閣寺」も読んでいるのだが、良いところが分からず、話も面白くなく、遅々として進まない。