別の範囲で

出費した部分、回収率、4%。 波があって、売上が発生すると喜ぶ、という段階ではあるが、わずかなりとも、手ごたえがあるのは、本当にありがたい。 今後は、このあたりは全部、この方向でやって、別の範囲で、手を動かすべきなのだろうなぁ。

まだ、感想が出てくる、筒井康隆「敵」


優れた老年文学で、氏にしては珍しく?(過去読んだのが、氏のSF物ばかりで、近著を読んでないので、今は、この傾向が強いのかもしれないが)、年輩の人こそ読ぶべき一冊。 かといって、私小説でも無いようで(主人公は 70代半ばだが、この本が出版されたのは、1998年。著者は、1934年生まれだから、まだ64歳)、あくまで、これもSFというか、創造の産物であるのも、すごい。 特に、死への向き合い方を、飄々と、それでいて具体的に描写してるぶん、現実的で、ふた回り若い俺でも、そういう考え方もあるのか、と、今後の気持ちの支えになる。

日記文学も、老いた人の日記は、興味深いのかもなぁ、と思いつつ、調べてみると、”老年文学”なるジャンルもあり、老いていき、身近に迫る死を、どうとらえるか、あるいは、身近な人の死をどう考えたか、みたいなテーマで確立しているよう。 歳をとって同年代になってから読むべきか、今、読んで、精神的な支えを得るべきか。 (まだろくに読んでない)今の時点の印象としては、このジャンルは、著者は、若い世代に対して自分の考えを伝えたい、というより、純粋に、自分の考えを文章として現わしておくことが楽しみ、という感覚で、書くものではないか。 それなら、死の解釈は、それぞれである以上、腰をすえて、そのジャンルばかり読む必要は無いかもしれない。

年齢別に見ると、自殺は50代が一番多い、というのは、わかる気がする。 もう、ごまかしが効かないもんなぁ。 それでいて、限界や終わりが、実感として目に見えるようになってくる。 若い世代が、自分のやりたかったこと(そして、出来なかったこと)を、よりうまくやって、大儲けしてたりする。 ただ、後悔も多いといえど、つくづく20代で無茶をしておいて良かったと思う。 夜、見る夢も、10代、20代の頃ばかり。




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